交際解消とマンションの明渡しを同時に実現した事例
事案の概要
男性は,不倫関係にある女性を,男性自身の名前で契約したマンションに住まわせており,賃料も負担していました。男性は,女性と別れることを希望して,別れ話を切り出し,マンションからも出て行ってほしいと伝えました。
しかし,女性は,別れることに応じず,男性の勤務先にばらす,マンションからは出ていかないと主張し,話し合いは平行線となりました。
男性は,女性との交際解消,マンションの明渡し実現を希望し,当方に相談にいらっしゃいました。
結論
当方は,男性の代理人として介入し,女性に対して,不倫関係は保護されるものではなく,交際解消に応じてほしいこと,男性が契約しているマンションからも出て行ってほしいことを伝えました。
当初,女性は,別れることにも,マンションの明渡しにも応じていませんでした。
しかし,当方が粘り強く交渉を続けることで,最後は,女性に対して,一定の引っ越し費用を支払うことでマンションの明け渡し,さらには,男性との交際解消につき,合意に至りました。
その後,女性は,合意書に従い,マンションを明け渡しました。
自分名義のマンションに女性を住まわせてしまい,進退窮まってしまっている男性も多いです。このような場合,女性と冷静に話し合うことで,女性が何を希望しているのか見極め,必要に応じて合意内容を提案していくことが早期解決の重要な鍵になります。