警察への通報等により交際解消が実現した事例
事案の概要
男性は,長年不倫関係にあった女性に対して,結婚の約束をしていました。一時は本気で,結婚を考えていたのですが,最終的には妻と子供との生活を壊すことができず,不倫相手との結婚は困難となりました。
男性は,不倫相手に対して,別れを切り出しましたが,不倫相手からは交際を継続したいと言われてしまい,不倫相手に悪いという気持ちもあり,完全に接触を断つことができなくなってしまいました。
苛立ち始めた不倫相手より結婚してくれないなら家族に不倫関係にあること話すなどといわれるようになってしまい,困って,当方にご相談に来られました。
結論
男性は,できる限り穏便に,自身の家族に発覚する前に別れることを希望していました。
そこで,当方から男性には,弁護士が間に入り,相手の女性に対して明確に別れたいという意思を告げ,今後は男性に接触しないように告げるので,しばらく家族と離れて別の場所に宿泊してほしいこと,その後は,相手の女性からどのような接触があったとしても対応をしないこと,万が一,宿泊先に押しかけられたときには警察に通報することを約束してもらい,介入しました。
弁護士からの連絡を受けた女性は,驚いて冷静さを失っており,当方からの忠告を無視して男性の宿泊先に押しかけてしいました。しかし,男性は当方との約束を守り,自分では対応せず,警察に通報し,警察官が臨場してくれました。女性は,警察官に自宅に戻るように説得されて冷静になり,すぐに帰宅し,その後は男性に接触することなく,男性の代理人である当方に連絡を入れるようになりました。
最終的には,女性は,男性の別れたいという気持ちを理解し,交際解消につき納得しました。
不倫関係解消に苦労している男性の多くが,不倫関係にある女性に対して,明確に別れたいという意思を告げられていません。また,伝えているつもりでも,意外と女性には伝わっていないということもあります。他方で女性の方も特に交際期間が長いと,男性からの別れの言葉だけでは実感がわかず,別れに納得できないということになっているケースが多いです。
そのようなときは,本件のように代理人や警察等の第三者から改めて交際解消の意思を有していることや,接触してはいけないという忠告をされることで,納得できる可能性が高くなります。ぜひ一度ご相談ください。