cases解決事例

企業法務

顧客からの不合理なクレームをブロックした事例

事案の概要

会員制のジムを経営する法人代表者から、ある会員から不合理な要求を受け、困っている旨相談を受けました。
当該会員は、従前からわがままを言ったり、他の会員に迷惑をかけたりすることが多く、困っていたところ、ジムの他の会員ともめて、ジムに対して趣旨の分からないことや不合理な要求をし始めたため、対応に悩んでいるということでした。代表者としてはできれば、当該会員には、ジムをこれ以上利用してほしくないと考えておられました。

結論

当事務所で、事情をお聞きしたところ、ジムに非はなく、さらにジムと会員との間の契約内容を確認したところ、会員の言動は、退会事由に該当することが分かりました。そこで、当事務所が法人の代理人として介入し、退会の通知を行うとともに、ジムに接触しないようにという連絡をしました。

当該会員か事務所宛に何度か連絡が入り、当初は納得できないなど述べていました。それに対して、弁護士から繰り返し必要な説明やジムには近づかないようにという警告を行いました。
最終的に、当事務所にもジムにも連絡がなくなり、解決となりました。

残念ですが、本人対応を続けると、クレームが続いてしまうケースは多いです。法人として顧客に対する説明義務があるケースもありますので、必要な説明はしていただく必要がありますが、一定の説明を繰り返してもクレームが終わらない場合は、弁護士を窓口としてブロックをする方法も一つです。

対応に困られた場合には専門家への相談をご検討ください。