cases解決事例

医療法務【歯科医師】

ある日、突然、裁判所から、カルテなどの証拠保全のためにこれから病院へ行くと連絡があった事例

事案の概要

インプラント手術を受けた患者が、弁護士に依頼し、カルテなどの証拠保全を裁判所に申し立てました。
証拠保全とは、カルテの改ざんなどを防ぐために、裁判所に申し立てて、裁判官が病院を訪れ、カルテ、レントゲン、模型等の証拠を保全する手続きです。
裁判官が病院を訪ねるその日まで、病院側には連絡はありません。
歯科医は、裁判所から連絡を受けたため、困って弁護士に相談しました。

結論

弁護士も病院へ行き、証拠保全に同席することとなりました。
証拠保全自体は、特に争うものではありませんので、医療記録の開示には応じました。
ある日突然、裁判官が病院を訪れ、医療記録の保全を求められるということは、歯科医の方は当然経験がありませんので、弁護士が同席することで安心して手続きを進めることができました。
その後の患者からの損害賠償請求に対しても、治療内容をきちんと説明し、またミスがなかったことも説明し、最終的に金銭的な負担なく、事件は終了しました。