長期にわたってスタックしていた支払いがスムーズに行われた案件
事案の概要
相談者であるX社は数年前にA社とある契約を締結した関係で、A社に対して数百万円の支払いを受ける権利(債権)を有していました。ところが、A社の担当者とのやりとりがうまくいかず、1年以上支払いを受けることができないまま、時間が経過し、このままでは、債権が消滅してしまい、支払いを受けることができなくなってしまうと困られて、相談にいらっしゃいました。
結論
当職が代理人として、A社に対して、これまでの経緯と法的な説明を加えて、改めて金銭請求を行ったところ、A社側からすぐに返事があり、すぐに支払がなされ、1,2ヶ月でX社とA社間の清算が全て終了しました。
本件で、ご本人同士の交渉が長期間スタックしてしまった主な原因は、担当者同士のやり取りがスムーズに行かなくなってしまったことで、争点となるような法的な問題があったわけではありませんでした。
相手方から趣旨の分からない説明をされたり、不合理だと思われる理由で支払いを拒否されても、当事者同士では、これ以上どうしようもないということは非常に多いです。かといって、大きな法的な問題があるわけでもないので、専門家に相談するべき案件なのか、それで解決する問題なのかという疑問もあって、相談時期が遅れがちになります。
しかし、弁護士が間に入り、双方の主張を整理し、改めて相手方に通知を行うことで、本件のようにスムーズに話が進み始めることは珍しくありません。当事者同士のやり取りの中で混乱していたことが整理されると同時に、相手方としても専門家相手に不合理な言い訳を続けても仕方がないというあきらめも出てくるものと思われます。
会社の業務がスタックしてしまうのは担当者としては本当につらいものです。少しやり方を工夫していただくだけでうまくいく可能性がある場合には、ご本人に交渉をしていただく前提でアドバイスをすることも可能ですので、お気軽のご相談ください。